今使っているメガネがよく見えるけど疲れてしまうというお客様からメガネのご相談を受けました。
子供の頃から遠視があり、最初はメガネで矯正していましたが、裸眼でもある程度見えていたため、段々と着けなくなってきたそうです。
裸眼での視力をお測りすると両眼で0.7。
これまで気にならなかったのですが、数年前から見えにくさが気になり出し、試しにメガネを作ってみました。
メガネを着けると1.2まで視力が上がります。
このメガネで遠くも近くもよく見えているのですが、ただ長い時間使っていると疲れてしまいます。
視力測定してみると、矯正度数は正確に合っています。
光学中心のズレやレンズと眼の間の頂間距離、フィッティングの位置なども確認しましたが許容できるほどで、しっかり調整されていることが分かります。
一見問題のないように思えましたが、お客様は実際に疲れを感じていらっしゃいます。
何か他に原因があるはずです。
お客様との会話の中で、10代から20代まではほとんどメガネを着けていなかったことが引っかかりました。
お客様は中等度の遠視眼、それで裸眼は0.7。
中等度遠視の割には裸眼視力はよく見えています。
確認すると、過剰にピント調節していることが分かりました。
遠視は近視と違い、目をピント調節するとある程度視力が上がります。
(目に力を入れたり、目を細めたりするアレです)
成長期とあわせ多感な時期を”裸眼”で過ごしてきた影響で、常に目がピント調節してしまうクセがついてしまっているようでした。
通常、遠視はちゃんと矯正したメガネを着けるとピント調節する必要がなくなります。
しかし今回のお客様は、ピント調節がクセになっているため、ちゃんと矯正しても過剰に調節をしてしまい、結果疲れやすいメガネになってしまったというわけです。
それならばと、その過剰に調節してしまう分を考慮して、矯正度数を整えました。
矯正視力は1.0。
遠くも近くも問題無し、なにより楽に見えると言ってくれました。
いつもより長い時間装用テストを行いましたが、疲れを感じることがなかったので、この度数でお作りすることにしました。
レンズにカラーを入れたいとリクエストがあったので、レンズは防眩レンズ「ネオコントラスト」をベースとしたSight585のNAVYカラーを選択。
フレームは、お客様持ち込みのフレーム「SAMURAI SHO」でお作りしました。
出来上がりを楽しみに待っていたお客様☆
仕上がり、見え方ともにご満足いただきました。
今回はお客様の目のクセが分かり、それを考慮してお作りしましたが、前のメガネが悪かったのかというとそうではありません。
ピント調節のクセが落ち着いてくると、今回お作りしたメガネでは物足りなくなってきます。
お客様の眼の状態を考えると、最終的なゴールはちゃんと調整された前のメガネです。
なので、前のメガネは処分せず大切に保管していただき、今回のメガネはお客様が快適な視環境にステップアップするために必要なメガネだということをお伝えしました。
どうかお作りしたメガネがお役に立ちますように☆
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【SAMURAI SHO 度付きサングラス】
■フレーム
お客様持ち込み品
SAMURAI SHO
SS-J211 #1 56□
■レンズ
KODAK 1.67ネオコントラスト AS
SIGHT585 NAVY
耐傷パワープロテクト付き
■加工代
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