長期使用によりレンズが傷だらけになったということで、お客様より修理ができないかご相談を受けました。
お客様は使用後には丁寧に拭いていつもケースに入れて保管していたそうですが、気付いたらレンズが傷だらけになっていたそうです。
まさか不良品ではと思い、購入したお店に持って行きましたが、お店では納得のいくお話はしてくれませんでした。
他に相談できるところはないかと探していたところ、SUNPLUSを見つけご来店くださいました。
お客様のご要望は、レンズはそのままで傷だけ消せればいいとのこと。
拝見すると、確かにレンズの表面には無数の細かな傷がありましたが、傷よりもレンズコーティングの剥げが目立ちました。
お客様はこれを傷と認識されていたようでした。
お持ちになったサングラスは、オークリーのFLAK DRAFT(フラックドラフト)。
人気シリーズFLAK2.0の上位モデルです。
いつ頃購入したかお聞きすると、5年以上前になるが正確にはわからないとのこと。
保管場所もお聞きしたところ主に車の中だったそうです。
お客様の話を整理すると、
①丁寧に拭いていつもケースに入れていた
②それなのに傷だらけになった、不良品ではないか
③購入店に持って行ったが納得いく説明ではなかった
④要望は傷が消せればいい
⑤購入は5年ほど前
⑥主な保管場所は車の中
購入店がどんな対応したか分かりませんが、今後お客様が同じような不満を抱かないため、これらを一つずつ説明し理解していただく必要があると感じました。
まず、レンズの耐用年数はメーカーによって様々ですが、概ね2〜3年が一般的です。
これはオークリーに関しても当てはまります。
丁寧にお手入れをしていましたが、保管場所が主に車の中でしたので、耐用年数を超えた経年劣化に併せて、熱クラックによるコート剥がれが今回の症状の主な要因だと推測できるので、不良品だったとは正直言い難いです。
そして、レンズの傷やコート剥がれは残念ながら消すことはできません。
買い直すか作り直す必要があります。
さらに聞き込むと、レンズは使用後そのまま拭いていたそうです。
使用後のサングラスは、空気中に浮遊している塵や埃がレンズに付着しているので、そのまま拭いてしまうとレンズの表面がザラザラしたまま吹くことになり傷がついてしまいます。
できれば一度水洗いし、表面についている塵や埃を洗い流してから拭くのが望ましいです。
洗い場がなければ、レンズ表面をフッと息で吹き飛ばしてもいいです。
これまでのやり方を否定されたような気分になり、あまり納得していただけなかったお客様でしたが、ゆっくり丁寧に伝えることで少しずつ理解を示してくださいました。
お話がひと段落ついたところで、交換レンズのお話になりました。
これまでは真っ黒なレンズでしたが、ご家族からはマスクしたまま真っ黒なサングラスを着けるので怖く見られると不評のようです。
FLAKDRAFTの純正レンズはありますが、基本的に濃いカラーが多いので防眩レンズの「ネオコントラスト」をご提案しました。
眩しさだけをピンポイントで抑えたネオコントラストのクリアな視界を気に入っていただけ、このレンズにシルバーミラーを施しファッション性を高め、お作りするようにしました。
「新品みたいだ!」と嬉しそうなお客様☆
仕上がり、見え方ともに大満足いただきました
今後は車に置かず、水洗いしてケースに直すと仰っていました。
少々生意気な口調になってしまったと思います。
しかし、聞き入れ難いことも受け入れていただいたお客様の懐の深さにあらためて感謝申し上げます。
お作りしたサングラスがお役に立ちますように。
今後ともよろしくお願いいたします。
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【OAKLEY FLAKDRAFT レンズ交換 】
■フレーム
OAKLEY FLAKDRAFT(フラックドラフト)
お客様持ち込み品
■レンズ
KODAK TUFFFNEX ネオコントラスト 8c
シルバーミラー
■加工代
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