県外からのご予約でご来店いただいたお客様より度付きサングラスのご相談です。
GATORZのMAGNUM(マグナム)をお持ち込みになり、このサングラスに度付きレンズを入れて欲しいとのこと。
GATORZ(ゲイターズ)はアメリカのアイウェアブランドで、強度と硬度に最も優れた「超超ジュラルミン」をフレーム素材とし、その耐久性からハードなスポーツだけでなく軍用としても使用されています。
フレームが樹脂系フレームより”薄い”のでヘルメットとの相性が良く、空軍パイロットやバイク乗りに多くの愛用者がいます。
お客様はヘリコプターのパイロット。
ヘリコプターの機体によっては陽射しを浴びやすいので、とにかく眩しさを抑えるものをご希望されました。
それと同時に、2つのNG✖️を出されました。
まずは「偏光レンズ」。
偏光レンズは雑光をカットしクリアな視界を提供してくれる機能レンズですが、見方や光の日差しの入り具合によって計器類やモニターの視認が遅れる可能性もあるので、できれば避けたいとのこと。
そして「調光レンズ」。
紫外線に反応してクリアからサングラスへと発色する特殊レンズですが、ヘリコプターのガラスにはUVカットが施されているため、調光機能が役に立たないとのことでした。
偏光レンズは元々GATORZの度付き作成に不向きなためご提案はできません、調光レンズも無理に選択する必要はありません。
GATORZの度付きにはそのフレームの強固さに負けないタフなレンズが推奨されます。
ご提案したのは、ICRX NXTレンズの396/15。
防弾素材のNXTレンズで、可視光線透過率が15%のかなり濃いダークグレーカラーです。
自然な見え方で長時間の使用でも疲れないハイクオリティなレンズ性能が魅力で、空の使用に示された条件の中で最適なレンズだと思いご提案しました。
薄いライトグレーもありましたが、サンプルレンズで比較したところ、より眩しさを抑えるダークグレーで決まりました。
GATORZの度付き作成に関して、気をつけることがあります。
それは『レンズの厚さ』。
先にも少し触れましたが、GATORZのフレームは”薄い”です。
そのため、レンズ度数があまりに強いとレンズがはみ出てしまいます。
今回のレンズは、近視-2D。
この度数でこれだけフレームの内側にレンズがはみ出てしまいます。
GATORZの度付き作成を検討している方は、このことを考慮の上ご検討いただければと思います。
個人的には-2.5Dくらいまでなら使用において快適に使えると思います。
約1ヶ月ほどのご納期をいただき、完成後お客様宅へ発送いたしました。
お作りしたサングラスがお役に立つことを願っています。
GATORZの度付きに関してのご相談はいつでも受け付けています。
ご相談は公式LINEか、お店のHPにてお願いいたします。
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【ヘリコプター操縦用度付きサングラス】
■フレーム
GATORZ MAGNUM AF
お客様持ち込み品
■レンズ
ICRX NXXレンズ 8c
396/15 ダークグレー
■加工代
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